幽洞の備忘録

ゲームやって思ったことかく。

時空の歪みで出現するズガイドスとタテトプスについて

LEGENDSアルセウスの単発考察兼日記です

 

 

そこまで久しぶりでもないですね、さっとらです。

 

先日、ポケモン化石博物館の上野開催に行ってきました。休みの日に空きが出てくれて良かった……



化石博物館の感想はTwitterの方で、自分でも後から見つけやすい形で残せたので、ここでは大きく書こうとは思いませんが、およそ化石ポケモンをメインに据えたイベントでできるような事はほとんどやり切っているように思えるボリュームと作り込み、そして登場ポケモンの種類数であったと感じましたし、なかなかに楽しむことができました。

 

 

さて、今回はLEGENDSアルセウスの天冠の山麓で発生する、時空の歪み内部でのみ出現するズガイドスタテトプス、及びその進化系についての簡単な考察記事になります。

なにぶん化石ポケモンは専門外というか、特別詳しい訳ではないので「ここは設定を見落としてない?」みたいな部分もあるかと思います。できる限り下調べした上で書くつもりではありますが、整合性のないところ等ありましたらご指摘いただけると大変助かります。

 

 

 

前提と仮説

前提:化石ポケモンの復元について

突然ですが、これを読んでいる皆さんはポケットモンスターウルトラサンのチゴラスの図鑑説明を読んだことがあるでしょうか。

自分としては、世間でも割と知られている図鑑説明文のような気もしますが、ここにもある通り化ポケモンの復元では当時の姿にできていない、という説がポケモン界には存在します。少しニュアンスは異なりますが、ピカブイやサンのメガプテラやソードでのプテラの図鑑説明でも同じような内容が書かれており、特にソードにおける図鑑説明ではこの説の支持者が多数派かのような書かれ方をしています。

今回この説を思い出すことになったのも、ポケモン化石博物館のチゴラスの展示からでした。

このチゴラスプテラの図鑑説明文からは、ポケモン世界における復元技術では絶滅したポケモンを当時の姿そのままで復元させることは(少なくとも剣盾現在では)不可能であることが分かります。

 

ところでこれ、カセキメラの登場で倫理観が麻痺ってたので今まで思わなかったですけど、倫理的にはけっこう際どいところ行ってますよね…。化石ポケモンが生息していた頃のポケモン世界とは大気等の環境も変わっている可能性もありますし、もしかしたらポケモン世界での「現代」でも生きられるように意図的に色々いじっている部分も多少あるかもしれません。

 

前提:時空の歪み・時空の裂け目について

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次に、LEGENDSアルセウスにおける時空の歪みについても一度整理しておきたいと思います。

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時空の歪みはヒスイ地方の各地で発生する異空間で、内部にはヒスイ御三家やコイル、原種ニューラといった(アプデ前は)ここでしか出ないポケモンや道具が落ちています。特筆すべきはポリゴンやズガイドスタテトプスなどの時系列から考えてあり得ないはずのポケモンや道具(アップグレード等)も出現するということです。

ポリゴンはサン/ムーンの時代から見て20年前に作られたとされていて、おそらく初代ポケモンのシナリオ開始時点の直前か、もしくは冒険に出ている途中で生み出されたポケモンのはずです。ズガイドスタテトプスは大昔に絶滅した所謂化石ポケモンで、絶滅してから復元装置が発明されるまでの間は生きている姿を見ることはできなかったでしょう。

時空の歪み内部に落ちているアイテムでも、アップグレードやあやしいパッチはポリゴンを想定して作られているはずなので、ヒスイ地方に存在するのはおかしいですし、つながりのヒモあたりも怪しいものです。

 

これらから、というよりもまあ言うまでもないですが、時空の歪み内部ではLEGENDSアルセウスとは異なる時間軸と繋がっていると考えられています。違う時間軸からやってきたポケモンやアイテムは時間経過で謎の消滅を遂げる(元の世界へ帰った?)ので、ヒスイ地方に根付くことは無さそうですが、捕獲すると主人公の手元に残るのでこれを逃したりすればその限りではありません。また主人公やノボリといった、これを通って来た(と思われる)人物は消滅せずにヒスイに残っているようです。

 

さて、異なる時間軸と言ってもLEGENDSアルセウス本編から見て過去からやって来ている場合と未来からやって来ている場合の2通りがあります。未来からやって来ている例としてはポリゴン系統やその進化アイテム、ノボリ等の人物が挙げられます。コイル系統をそう考えている人も見かけました(コイル系統についてはコイルとレアコイルは本編において野生出現しませんが、一方でジバコイルだけは天冠の山麓で野生出現します。コイル自身はネジのような部分が見られたりちょっと時代にそぐわない点もありますが、XYでは3000年前にコイルがいた描写があります)。その一方で、時空の歪みで過去から来ていると考えられるのはズガイドス系統とタテトプス系統、2種類の化石ポケモンのみで、過去から来ていることが確定している道具や人物は存在しません

 

 

仮説:時空の歪みの化石ポケモンは未来から来ているのか

以上の前提を踏まえたうえで、時空の歪みで出現する化石ポケモンは過去からではなく未来から来ているのでは、という仮説を立てました。なんとなく予想できるとは思いますが、根拠は「復元という過程を経ずに過去から来ている場合は、太古の昔に生息していた頃の「本来の姿」で出現してもおかしくない化石ポケモンが、時空の歪みでは「現代」と違いのない姿で出現している」ことです。

未来から来ている、というのは復元された化石ポケモンがトレーナーの元や研究所から飛んできてたり、もしくは逃がされて野生化した化石ポケモンがやってきている状態を指します。剣盾では実際にオムナイトが逃がされ、野生化している事実が確認できますし、カンムリの雪原ではおそらくその結果として野生の化石ポケモンを見ることが出来ます。

 

この仮説に基づくと時空の歪みにおいて唯一過去からやって来ていた事例がなくなるため、時空の歪みは未来から過去への一方通行ではないか、という説も立ってきます。こうなってくるとアルセウス(本体)クラスの存在に頼らず、自力で未来に戻る主人公やノボリの姿も想像しにくくなってきますが、これは今回の本筋とは逸れるので一旦やめておきます。

 

自分がお昼にドーナツ食べながらぼんやり思いついただけの説なので、この説には穴も存在します。次項からはこの問題点と、それに派生して考えられる事柄について見ていきます。

 

仮説からの考察

この説における穴を簡単に言うとするならば、それは復元によって生じる過去の姿との差が見た目には分からないほど小さかった場合です。実際には過去からやってきていて、「現代」のシンオウ地方その他で復元されたズガイドスとは差があるにも関わらず、それがほんの少し毛深いだの、色が違うだの、はたまた内臓や骨が少し違うといった、我々が気づかないものだった場合はこの説は立証されません。

また、ガラル地方においては主流である「復元された化石ポケモンが当時と異なる姿をしている」説ですが、所詮はこれもゲーム内の仮説の一つに過ぎません。そもそも復元が完璧でこの説自体が間違っていた場合や、チゴラスプテラには差があってとしてもズガイドスタテトプスは完璧に復元できていた場合などは、前提から覆されてしまうためこの説は当てはまらなくなります。

 

この2つの穴ですが、前提が異なる後者は無理にしても、前者の方はLEGENDSアルセウスの主人公の手によって解明できる可能性があります(といってもゲームでは調べられる限度があるため画面の前の我々には不可能なのですが)。方法は単純で、見た目には分からないほど小さな違いが存在するかどうか調べることです。残念ながらヒスイ地方には間違いなく復元されたと言えるズガイドスタテトプスはいないため、時空の歪みで出てきた彼らとの直接比較はできません。主人公が知識として持っている「復元された」化石ポケモンの情報と、歪み産化石ポケモンとの間にゲーム画面からでは分からないほどの差があるかどうか、これによって判断できる可能性は残っています。

といってもLEGENDSアルセウスの主人公が転生(?)前に化石ポケヲタクだった可能性ってどんなだ…?

 

①化石ポケモンが「現代」と細かな差がある場合

実際にLEGENDSアルセウスの主人公が化石ポケモンをさらに詳しく調べてみて、「現代」とは異なる部分があった場合には、自分の仮説は崩れ、彼らが実際に過去から来ている可能性が大きくなります。ここで過去から来ていることが確定しないのは「現代」よりもさらに先の未来で復元技術が向上し、太古の姿をより完全に再現できるようになる線が捨てきれないからです。

 

とはいっても遥か未来から来ていると考えられるポケモンが他にやって来ていないことも事実なので、この場合はズガイドスたちが過去からやって来ていると考えてもいいでしょう。このときLEGENDSアルセウスの主人公には2つのメリットがあります。1つは時空の歪み一方通行説が崩れるため、時空の歪みを通して元いた時代に帰ることが可能だという事実が確定することです。

注意しなければならないのは、時空の歪みによって「現代」に帰るためには「現代」においても時空の歪みを発生させる必要があることでしょうか。時空の歪みは紅蓮の湿地に行く前の先輩調査隊員との会話から、最近になって出現頻度が増していることが分かっています。これは某古代シンオウ人が時空の裂け目を作ったこと、そして主人公がヒスイ地方へとやって来たことと関係がありそうです。当然歪みを通って行けるのならば裂け目を通じても行けるはずで、未来において誰かがギラティナクラスの権能を持つポケモンと組めば不可能ではありません。タイムカプセルでも埋めてDPtの主人公にお願いするか、ウォロと似た野心を持つ人物に伝説のポケモンを使役させて裂け目を作る方法も考えられます(そんな人物がそうそういるとは思えませんが、アカギはディアパルを実際に使役していたので、赤い鎖があれば伝説のポケモンの意思は無視して使役すること自体は問題なさそうです。御しやすそうなのは……プルートお前だ!)

 

メリットの2つ目は「現代」において分かっていないことの多い、復元された化石ポケモンと本来の化石ポケモンとの差が判明することです。学術的なメリットですね。

1つ目と違って主人公に直接的な恩恵はありませんが、そもそも化石ポケモンの細かな違いが分かるような主人公であることが前提なので、きっとヲタクは嬉しいはず。仮にヒスイで捕まえた化石ポケモンと一緒に「現代」に戻れた暁には本だって出版できるかも。

 

②化石ポケモンに「現代」との細かな差もない場合

細かな差がなかった場合についても考えていきましょう。といっても細かな差すらないということ自体、悪魔の証明になってしまうので立証はかなり困難です。主人公が化石ポケの知識が豊富であることも実際問題やっぱり考えにくいので、知識不足が原因でこちらになるルートもありそうです。

細かな差がない場合は前述した通り、化石ポケモンが未来から来ている可能性が高くなります。時空の歪みは未来から過去へと来ている事例のみになり、不自然な現象であることに変わりはありませんが、一貫性は出てくるため現象そのものの解明にも繋がるかもしれません。時空の歪みや裂け目を通って未来へ帰ることは難しくなりますが、一方で時空の歪みでは「主人公がいた時代」としか繋がっていない、なんて仮説も立つのでこの特別な関係を利用した何かができるかもしれません。

 

最後に

以上で半分日記、半分感想みたいな考察は終わりです。長々と蛇足の多い文章になってしまいましたが、読んでくれた方はありがとうございます。

最後の方は主人公が元の時代に帰れるのか、という話も多くなりました。なにぶん時間に関する話なので、メリットがここに関わってくるのは必然のような気もします。ところでこの話になるといつも思うんですが、夢天連戦じゃぱっと見本体っぽいアルセウスに会えるので、アルセウス(本体)に帰す能力があった場合は自分の部屋で寝ればいつでも帰せって頼めますよね……。これで拒否られたり、過去へ戻すことはできても未来へは無理(普通は逆ですが)とか言われたら本格的に邪神なんですけど。

 

現状考えてるものはBDSPバトルゾーンのふかふかの土にかんする話くらいなので、次にこんな記事を書くかどうかは分かりませんが、もしまた思いついたらこんなテイストの記事も書くかもしれません。

 

それでは