さっとらです。日記。
「ポケモンと考えるアート・環境教育展2」に行ってきました。
2023年の春にも開催された、多摩美の学生さんによる特別展の第二弾で、ポケモン・ウィズ・ユー財団の支援の一環でもあります。
廃材を使って作られたポケモンが総数40作品、ポケモンを通してアート教育と環境教育に触れる機会を提供するとが目的とのこと。場所は六本木ミッドタワーのデザインハブ。窓から見える檜町公園の桜も綺麗でした。
個人的に気になっていたのは勿論こちらのヒードラン。頭部のマウスが目を惹きますが、ヒードランの設定や権能について調べてきた自分としては、身体のパーツにスチームアイロンを使用している点が特に興味深いです。ヒードランと言えば熱!そしてポケカ等のテキストでなぜか繰り返し技に登場する蒸気!この2点を抑えつつ、色合い・形状もヒードランとマッチしているスチームアイロン。材質による光沢も、脚や頭部の金属部分と良いシナジーになっています。
お腹の部分には切り取ったタイヤが、足の先っぽはプッチンプリンか何かの空き容器が使われています。黒い曲線的なパーツに線が入っているとなればタイヤが出てくるのは分かりますが、唐突に出てくる市販のプリン容器にはくすっと笑える意外性を感じました。とはいえ白っぽい色で似たような形の廃材って他にはあんまりないかも……。目もよく見ると(勿論)描いた訳ではなく、小さな穴の開いた金属のような廃材が使われています。これは結局何を使っているのかは分かりませんでした。
実は第1回のときにも出展されていて、その際は予定が合わず見ることができなかったので、今回こうして再び目にする機会ができて感無量です。ちなみに後ろはこんな感じ。
ヒードラン以外にも(そりゃあ別にヒードランが目玉という訳でもないので)、アイデアや造形のセンスが光る作品がズラリと並んでいます。いくつかお気に入りを残しておきます。
今回会場に入ってすぐの、目立つ場所にいたのがこのミライドンです。鋼タイプはもちろんのこと、未来のポケモンもまた金属の廃材と抜群に合いますね。そして、色はミライドンにあまり寄せていないのに、一目でそう分かるフォルムとポージングの再現度!大きさもかなりあって存在感も凄かったです。
このルギアは展示のチラシにも大きく紹介されていた作品。気になるのはやっぱりWiiハンドル(マリカWiiについてきたアレです)!実際に他の来場者の方たちも「これあれじゃん、Wiiハンドルじゃん」のようなリアクションがたくさん出ていました。さらに手の指や胴体部分にはこれまた大量のWiiのヌンチャク。逆にこんな大量の廃ヌンチャクや廃Wiiハンドルはどうやって見つけてきたんだろう……と疑問にもなります。
こちらはゼルネアス。これも第1回からの展示のようです。カラフルなボールペン(SARASAかな…)のクリップ部分がそのままゼルネアスの角になるお洒落さ。頭部はなんと洗濯バサミです。小さめの作品で、かつ材質も身近なものなので、アイデア次第で身近な廃棄する物も面白く楽しめることを実感させてくれます。
かなりの大きさを誇るギラティナも面白いアイデアが満載。羽の付け根にあたる肋のようなパーツにはプラレールの高架が、胴体から尻尾にかけての曲線部分には灰色のプラレール曲線レールが、突き出た突起にはプラレールのドクターイエローがそれぞれ使われています、ってプラレール成分多いな?尻尾の先の小さな突起はアロンアルファでした。
純粋にかっこいいなと思ったのはこちらのテッカニン。再現度も素晴らしいですが、機械部品を上手に組み合わせたフォルムは細かいところまで見れば見るほどクールです。
モチーフとなったポケモンたちはこんな感じ。世代も見た目もバラバラで、好きなポケモンを選んだのか、割り振られたのかは分かりませんが、なかなか見ない一覧表に仕上がっています。このポケモンのリストだけ見せて、共通点はなんでしょう?とか問題出して盛り上がりたい。
実は3月末からインフルで倒れてしまい、今回けっこう無理なスケジュールの中で時間を見つけて駆けつけたため、現地にはあまり長い時間いられませんでした。もし来年第3回があるとするなら、時間をとってゆっくりと各パーツについて見て回りたいものです。
使われた廃材の種類もバラエティ豊かで、自分にとって馴染み深いものが、ポケモンの意外な部分に使われているのは、教育について深く考えなくても単純に面白く、ポケモンが好きなら誰でも楽しめる展示だったと思います。次があるならぜひおすすめです。
それでは。